「コスモ アースコンシャスアクト 未来へのトビラ」
地元愛媛で豊かな自然環境を守ろうと環境保全活動に取り組んでいらっしゃる方々に、その活動や想いを伺っていきます。
今回お話を伺ったのは、特定非営利活動法人eワーク愛媛の難波江 任さんです。
特定非営利活動法人eワーク愛媛
私たちは、フードバンク活動と若者の自立支援活動をメインにやっています。もともと引きこもりの方やニートの方の自立支援をやっていましたが、今では、フードバンク活動がもう1つの柱になってきています。
その活動と並行して『アフターケア』という、社会的養護の自立援助ホームや児童養護施設から自立しようとする人たちを支援する活動も始まっています。
食品ロス ~ 食べることができるけれども、捨てられているもの~
先日、『農水省』が発表していた数字で、2030年までにSDGsで、世界の食品ロスを半減しましょうという目標があります。その中で、日本は980万トンを半減して490万トンにしましょうという目標を立てていました。その結果は、472万トンで達成されていますが、472万トンもの食品ロスが国内で出ているということです。食べることができるけれども、捨てられているものです。
令和2年に愛媛県が推計しているのが5.1万トンの食品ロスが出ています。それを減らしていきましょうという「愛媛県食品ロス推進計画」を立てて取り組んでいます。私たちのフードバンクの活動もその一条になると思います。
主なフードバンクの活動
フードバンクは、食品流通の中で流通できなくなった食料を食品関連の事業者さんからいただいて、それを社会的な事業で活用するという事業です。生産者さんも含まれる食品流通で、農家さんだと野菜などもそうです。選果場などで出るもの、お菓子やレトルト食品を作っている工場、それを売る小売店など、いろいろなところで食品ロスは出ています。
そういうところから、未利用食料をいただいてきて社会的事業として、こども食堂や社会的養護事業者、自立援助ホームや児童養護施設などに使われています。
あと、留学生やシングルマザーの方で、コロナ以降に生活が苦しくなった方もいますので、そういう方たちのために使わせていただいています。
CO2の発生量は食品由来の発生が多い
今の国内のCO2の発生量は、食品由来の発生が多いと言われていて、食品を加工や運送など、いろんなところでCO2が出ていると思います。ご飯を炊くことやカレーを作るにも火を使うからCO2が出ます。荷物を運ぶにもガソリンを使いますからCO2は出ます。いろんなところでCO2を排出しながら、食べるものを加工したり、運んだりしています。食べなかったものや捨てられたものは、生ゴミになってしまいます。その生ごみを処理するとなると、焼却処分したり、動物の飼料にしたり、家畜の飼料にしたり、また肥料にしてリサイクルする場合もありますが、その時にもやっぱり熱を使いますから、結局CO2が出てしまうということになります。