「コスモ アースコンシャスアクト 未来へのトビラ」
地元愛媛で豊かな自然環境を守ろうと環境保全活動に取り組んでいらっしゃる方々に、その活動や想いを伺っていきます。
今週のゲストは、愛媛県立松山西中等教育学校「新世界学辞典」の活動をされている皆さんです。
自己紹介
高校1年の『サカモトマオ』です。『ナカニシコタロウ』です。『シミズワカナ』です。
『新世界学辞典』の活動
サカモトさん:私たち『新世界学辞典』は、高校1、2年生で活動している有志の団体で、持続可能なカキ養殖のために、環境に配慮したカキ養殖を推進しています。まず、そのカキ養殖についてなんですけど、カキ養殖では垂下式という方法が多く用いられていて、その過程でカキ養殖パイプというものが、牡蠣の間のスペーサーとして使われていて、それが愛媛県や岡山県など、いろんな県まで流れ着いているという環境問題が今すでにあって、その環境問題を解決するために活動しています。
基本的には流れないんですけど、台風とかでやっぱり流れ出ちゃうところがあって、ほとんどは95%ぐらい回収されているんですけど、やっぱり流れ出ちゃう分は少なからずあるという感じになっています。流れてしまった『牡蠣パイプ』は、そのまま他県の海まで流れて、海岸ゴミになってしまいます。
この活動を始めたきっかけ
サカモトさん:私は、伊予市出身で家から海が近いので海に行く機会が多く、海がもともと好きだったんですけど、先輩が一昨年こういう活動を始められているのを聞いて、私もしてみたいなというふうに思って、最初は純粋な海が好きという思いから始めました。
どんな活動をしている?
海岸に落ちている『牡蠣パイプ』を清掃で拾いに行ったり、その『牡蠣パイプ』の現状を広めるための大会とか広報活動をしたりしました。
広まってきたなという実感はどうですか?
本当にちょっとずつですけど、海で出会った方とかに言ってみると、「ああ、『牡蠣パイプ』知ってる!」という方がいたり、学校の友人とかも私たちがその活動をしているので『牡蠣パイプ』の存在を知っていたりして、やっぱり活動することで、どんどん世の中に『牡蠣パイプ』の流出の問題が広まっていっているなぁとは思います。
集めた『牡蠣パイプ』の活用方法
ナカニシさん:細かく切った『牡蠣パイプ』をレジンで固めて、ネックレスなどのアクセサリーに変えて、イベントとかで配っています。
活動をしていて楽しかったこと
ナカニシさん:イベントとかで子どもに『牡蠣パイプ』を釣るゲームをやってもらったり、作ったものを渡して喜んでくれたのをみて、良かったなと思いました。
ブランド化
今、私たちが進めていこうと考えているのが『酢酸セルロース』という、海の中で、微生物が分解してくれるプラスチックがあって、それを使った『牡蠣パイプ』を作って、それを業者さんに使ってもらうという方法で進めています。
今のところ、私たちが進めていることとしては、環境に配慮した方法で養殖された、つまり生分解性プラスチック製の『牡蠣パイプ』を使った『牡蠣』をブランド化するという活動を進めています。
『フェアトレードチョコレート』のように環境に配慮するためにかかるコストを消費者に代わりに負担してもらうという仕組みで、ブランドを作っていこうと考えています。
愛媛県立松山西中等教育学校