「コスモ アースコンシャスアクト 未来へのトビラ」
地元愛媛で豊かな自然環境を守ろうと環境保全活動に取り組んでいらっしゃる方々に、その活動や想いを伺っていきます。
今週のゲストは、本当に様々な活動をしていらっしゃる中岡惠司さんです。
多彩な肩書き
愛媛ダイビングセンター代表、地域づくり法人、一般社団法人「地方創生機構」代表理事、さらに海底ゴミ海岸漂着物等対策協議会会長など、その他もろもろ、たくさんの仕事を手掛けております。
中岡さんの活動内容
自分の中で、今、社会の変化と求められる能力を育み、次世代の社会の担い手、つまり社会の作り手ですよね。そういう方々が働ける、さらには働きやすい、そして社会生活を送れるような環境へ向けての社会変革を行うというような活動に取り組んで、多様な主体、つまりいろんな企業さんや団体さんと連携しながら共に作る社会ですね。共創の社会づくりへ向けて、活動を進め、地域資源の健全な存続と経済が両立できるような形で取り組んでいます。
さらには好循環が形成され、要はぐるぐるお金が回って良い形で地域が作れるような取り組みをしています。 私はもともと浅草生まれ浅草育ちの、六代目バリバリの江戸っ子です。「てやんでぇ
べらぼうめ。」口調でどんどん活動を進めております。
なぜ愛媛八幡浜に?
やはり『愛媛』というと『坊っちゃん』が馴染みで、『坊っちゃん』といえば『江戸っ子』ですね。やっぱりそれにつられて(笑)『愛媛』という部分の中で、まあ自分の妻が八幡浜でみかん農家を行っていたんですが、後継ぎもなく、そういう部分もあって、あと都会で私自身がバリバリ活動していて、いろいろ体に不調が出てきた部分もあり、第二の余生を過ごそうと思って愛媛に移住しました。それで移住をしている中で、いろんな社会の問題が見えてきて、中で、自分のできることは何だろうと思いながら活動を進めています。
『愛媛ダイビングセンター』の代表
ダイビングは、今年で約40年近く指導者として活動しておりますので、手に水かきがあってもおかしくないような感じで海に潜りまくっています。そして、みかんも作っています。
中岡さんは何人いるんですか?(笑)
いや、本当にいろんな方々に言われます。いろんな省庁関連の方々にも言われます。
「中岡さん、これ全て1人でやられているんですか?」とよく言われるんですが、そのあたり、江戸っ子気質というか、地域の方々に『江戸っ子スイッチ』を入れられてしまったでしょうけど、まあ、熱意を持って一生懸命すべて取り組んではおりますね。
次なる『世代』を育てていく
海の中に海藻の森を作って、温暖化の進行が進んで、地域資源がどんどん今まで取れていたものが取れなくなったりしている部分があります。私自身、海の中に海藻も今まで生えていた海藻がなくなってくるんだったら、海藻がまた生えるように創生させていくような形で海藻を作っていこうと、海藻を作る取り組みを進めてはいるけど、私自身ももう60歳を超えていますので、やっぱり自分自身の体力にも限界があるし、次なる『世代』を育てていかなきゃいけないので、一緒になってその海の変化を学ばせたり、逆に私が行けばいいんでしょうけど、講演活動も彼らにやってもらったりとか、いろんな発表もさせたりとか、そういうような活動をしながら、さらにそういう子たちが自分たちの利益につながるような活動になるようにと、いろいろまあつながりを作っていますね。
海藻の変化
この宇和海が気候変動の最前線地域と言っても過言ではないという研究者の方々もおられて、温帯系の海藻とか熱帯系の海藻、さらにはサンゴの群落もでき始めていて、おかしな話ではあるんですが、一つの写真をイメージしてもらって、パチンと写真を撮った時にテーブルサンゴがあって、わかめがあって、今度は熱帯系の海藻も生えていて、温帯系の生物も魚もいれば、熱帯系の魚も泳いでいると、まさに気候変動が移り変わる原点のような地域が、実際に『宇和海』で起きているんですね。
知るということ
知ることがすごく大切だと思います。やはり海の中って、なかなか可視化されないですし、知る機会もないので、難しい点があるんですが、私の活動の中で、まず海に興味を持っていただくというところから始めなければいけないなと思っています。海に親しんでもらい、魚たちのいろんな生態だとか面白い話、さらには実際に自分たちで海に出かけて海藻を採取して、海藻の中にもまた小さなエビやカニ、甲殻類もいたりしますので、そういう発見に気づいてもらったりとか、海と親しみ、海を知った後に、さらに今度は海を守る意識へつなげて、海を守る意識に繋げた後に、海を利用する観光だとか養殖だとか水産業に利用して、海と人とが一緒になって共生できるような持続可能な社会を作っていくという形で活動しています。