「コスモ アースコンシャスアクト 未来へのトビラ」
地元愛媛で豊かな自然環境を守ろうと環境保全活動に取り組んでいらっしゃる方々に、
その活動や想いを伺っていきます。
今回お話を伺ったのは、社会福祉法人エリム会理事長の池内悟さんです。
えりむ児童クラブさくらんぼの活動
私たちは児童福祉施設ということで、子どもたちがSDGsに興味を持ち、関心を寄せられるような心を育んでいく取り組みをメインとしています。
ゴミをリサイクルあるいはアップサイクルし、商品に付加価値をつけて、
それを自分たちあるいは地域の皆さんに還元できるような取り組みを
子どもたちと一緒に活動していくということが非常に大切だと感じています。子どもたちの様々な考えや思いつきを大切にしながら「失敗してもいいよ」「とりあえずやってみようよ」という関わりをしています。
始まりは、海のゴミ拾いから
児童クラブの近くには海があり、すぐ横にプールもあります。
夏休みに児童クラブの小学生とそこへ出向いた帰り道、
「先生、ゴミを拾って帰ろう!」という声が子どもたちから上がりました。
そのあと、持ち帰ったゴミを分類していく中で、
まずは、プラスチックゴミについて勉強をして、子どもたちのリサイクルあるいはアップサイクル活動、そこからゴミの問題を考えていこうというのが活動の始まりでした。
排出されるゴミで、何かできないかな?
児童クラブや保育園からたくさん排出されるプラスチックゴミやペットボトルを使って、
船を作ってみたいということで、子どもたちが夏休みの間に1ヶ月ぐらいかけていかだのような船を作りました。
その船は、みんなで実際に保育園のプールで浮かべさせました。
ネームタグの製作
子どもたちのアイデアが主体になっているネームタグの素材は、牛乳パックと保育園の園庭で収穫したお野菜あるいは果物の皮や食べ残しなど、今までは捨てていたものなどを混ぜて和紙作りをしています。いろいろな失敗もたくさんありますが、子どもたちと一緒に「これいいね」「これはもうちょっとこうだね」と話をしながら活動しています。
昨年、愛媛大学の先生からこれで名札作ったら面白いよね!と言っていただき、200枚近いネームタグ作らせていただきました。それが県外のたくさんの先生方のお目にかかったようで、今年も受注をいただきました。学会等で使っていただけたことは、とても有難く、何よりも子どもたちがすごく自信を持ったことが、今の活動に繋がっていることは嬉しいです。
活動を始めての子どもたちの変化
何事に対しても最初から諦めるのではなく、「これは、どうなのだろう?」「こうすればどうなるのかな?」などの「考えてみる」「やってみる」ということが「非認知的能力」という、子どもたちの心を育てていくことに結びついているのかもしれないと非常に嬉しく感じています。
守っていきたいもの
今の日本は本当に豊かです。この比較的安全な国をみんなの幸せのためにとにかく将来永続的に未来を築くために守っていきたいと思っています。そのためには、自分の心を豊かに育てていくということが大切だと感じています。それは命を大切にするということにも繋がると思います。私たち日本人にとって本当に宝となる子どもたちですから、何事も諦めずに、くじけずに、しんどくなったら大人が助けてくれるよ。というそのような日本にしていけたらいいなと考えています。
社会福祉法人エリム会HP