2025年2月24日月曜日

#35「48年前から守ってきたハマユウの花と海岸清掃」 宇和島市立城南中学校

「 コスモ アースコンシャスアクト 未来へのトビラ」

 地元愛媛で豊かな自然環境を守ろうと環境保全活動に取り組んでいらっしゃる方々に、その活動や想いを伺っていきます。 

今週のゲストは、宇和島市立城南中学校の皆さんです。


自己紹介をどうぞ!

城南中学校3年生のナカガワジュンです。陸上競技に入っています。
城南中学校3年生のモトヨシサキです。卓球部に所属していました。
城南中学校3年生のヨネイアイリです。双子です。
城南中学校3年生のヨネイユウリです。ソフトテニス部に所属していました。
アイリさんとユウリさんが双子です。髪型も一緒で、そっくりとよく言われます。

 

生徒会として活動している環境活動

沖の島で自然保護活動をしています。ハマユウの花の移植と清掃活動を主にしています。近年、ハマユウの花が減っていて、原因は分からないんですけど、僕は、異常気象や虫などが原因だと思っています。
ハマユウの花は『白い彼岸花』のような花で、沖の島に群生しているけれど、ちょっとずつ減っているので、私たちはその問題を解決するために、これからも日々この活動を続けて、ハマユウの花を増やしていきたいと思っています。

今から48年前に始まった活動で、代々受け継いできたすごく大切な活動です。ハマユウの移植だけじゃなくて、沖の島に生息する貴重な植物や地層を直接見たり、科学者の人などの専門の知識を見て聞いて学んだりしています。




生徒会の皆さんが中心になってやっている活動

この活動は、生徒会を中心に、沖の島周辺の島に住んでいる人を優先して、あとは学校で募集した人たちが抽選で選ばれて、沖の島の自然保護活動に参加しています。

生徒会が募集をかけると、結構応募がたくさんあります。毎年、募集人数をオーバーしていて抽選で参加者を決めていて、地域の皆さんにも結構根付いているとても人気がある活動です。


皆さんは生徒会に入って、この活動をやろうっていうのは決めていた?

今まで先輩方が受け継いできた大切な活動なので、私も生徒会に入った時には、生徒会役員の一人として、しっかりとこの活動を受け継いでいきたいなと思いました。



天然記念物ハマユウを守るための活動

沖の島に行って、流れ着いている海洋ゴミの回収やハマオモトヨトウという虫がハマユウの花を食べるので、その駆除をしています。割り箸でハマオモトヨトウを取って、学校に持ち帰って駆除しています。本当に皆さんの手で守っているっていう感じですね。

 

海洋ゴミの問題

やっぱり1番多いのは、プラスチックゴミです。木材とか、いろんな食品のゴミなどもたくさんあります。

日本のゴミだけじゃなくて、海外のゴミもたくさんあります。あと今年の活動では、洗濯機のカバーみたいなのが、流れ着いていて、男子2人がかりでやっと運べたくらいの大きさで、驚きました。

私たちだけじゃ解決しきれない問題なので、世界にもっとこの活動を広めて、世界規模でゴミ問題に取り組んでいきたいと思っています。

沖の島での活動は、私たちだけでは問題解決できないので、多くの人に知ってもらうことが、問題解決の近道になると思っています。生徒会が中心になって、パフィオうわじまや小学校など、いろんなところで発表をしています。





宇和島市立城南中学校




2025年2月17日月曜日

#34「海岸清掃から感じる、環境意識と取り組み」 城東開発株式会社

 「コスモ アースコンシャスアクト 未来へのトビラ」

 地元愛媛で豊かな自然環境を守ろうと環境保全活動に取り組んでいらっしゃる方々に、その活動や想いを伺っていきます。

今週は先週に続きまして、城東開発株式会社 営業企画室室長 山本幸希さんにお話を伺います。 


『城東開発株式会社』と『松山北高校』の活動
松山北高校さんが、松山市内の離島を中心に、海洋ごみについて取り組んでいて、海岸清掃をしているのですが、その中で持って帰れないものがあります。それを取りに行って、リサイクルをすることで、一緒に活動させていただいています。
松山北高校さんは、活動回数が多いので、毎回一緒にはできないですが、年に1回とかできる時は一緒に海岸清掃がきたらいいなと思っています。

 

一緒に活動するきっかけは「環境フェア」
きっかけとしましては、毎年『アイテム愛媛』で行われている環境フェアで、松山北高校の生徒さんと先生と出会いました。そこでいろんな話を聞いている中で、こういうことに困っているというところを聞いて、それだったら弊社の方は、協力できるんじゃないかということからスタートしました。
『環境フェア』に出店している松山北高校さんがすごいと思います。実際に松山北高校が拾われたゴミの中で処理できないものや持って帰れないものの中に最初はタイヤなど大きなものもありましたが、今はフロート(漁網ブイ)に特化して、弊社が協力しているという形です。
今までは、フロート自体を船に乗せて、港まで持って帰って来ていたけれど、それも高校生では大変なので、弊社の方で車を船に乗せて、取りに行くという形取らせていただいております。やはり高校生は、元気ですし、私が高校生の時と比べると、環境に対してものすごく意識が高いので、将来が楽しみだなと思います。考え方が斬新なところであったり、アイデアもどんどん出てきたりというところや積極的なところは高校生から刺激を受けます。


 

海岸や離島のゴミって、どんなゴミが多い?
基本的には海洋ゴミの中でも、8割は陸から流れているゴミと言われているんですけど、実際に拾っている中でも、ペットボトルや普段の生活で見るようなものがほとんどです。やはり誰かが捨てているか、もしくはゴミ集積場に置いていたけど、台風とか雨で川に流れてしまったものが、それが時間がたって海に流れ着いているということだと思います。新しいゴミというのがあまりなくて、何年も前からあったんだろうなというゴミがほとんどです。砂の奥の方に埋まっているものもあります。なので、松山北高校の生徒さんたちはそういうのも砂場を掘りながら、拾ったりしているので、とても感心しています。

 

リスナーの方へ、山本さんからのメッセージ
SDGs』というのが世に謳われだしてから、ものすごく環境のことを考える機会が増えていると思いますが、一人一人の考え方や意識の向上、生活の仕方など、環境への意識を持つ人が増えていくと、ものすごく大きな力になっていくと思います。
何がきっかけでもいいと思います。私たちが住んでいる地球の環境を考えながら生活できる人が一人でも増えればいいなと思っております。

 


 

城東開発株式会社
https://www.joto.ne.jp/

 

2025年2月10日月曜日

#33「高校生と連携した環境への取り組み」 城東開発株式会社

「コスモ アースコンシャスアクト 未来へのトビラ」

 地元愛媛で豊かな自然環境を守ろうと環境保全活動に取り組んでいらっしゃる方々に、その活動や想いを伺っていきます。

今週のゲストは、城東開発株式会社 営業企画室室長の山本幸希さんです。


城東開発株式会社の環境のことを考えた取り組み
城東開発株式会社では、建物の解体と産業廃棄物の収集・運搬、リサイクル、最終処分を行っています。最近では海洋ごみ問題の解決に向けて、ビーチクリーンなども行っています。愛媛県の高校生がゴミ拾いをスポーツとして行おうという取り組みをしていて、『スポGOMI甲子園』があります。その『スポGOMI甲子園』に協賛をさせていただいたりしています。松山北高校さんが、松山市内の離島を中心に清掃活動をしているので、そういったところでも協力をさせていただいております。
また、廃プラスチックや海洋ごみを利用して、小学生や学生向け、一般の方にも啓発ができるように廃プラスチックを利用したアップサイクルのキーホルダー作りを行っています。環境について考える良いきっかけづくりができているのではないかと思います。

 


いま感じている海洋ごみの問題点
海岸清掃をして気づいたところもありますが、やはり発泡スチロール製のフロートがものすごく小さくなって、大量に海岸の端にあるのを見て、何とかしたいと思っています。
フロートというのは、漁業に使われるもので、特に南予方で養殖に使われることが多いのですが、「いかだ」を浮かせるように使われている発泡スチロール製のブイのことをフロートと言います。結構大きくて、1m近くあるけれど、だんだん分解されて細かくなり、海洋ごみになるということですね。風によって飛んで行き、海岸の方にたまっていくという状況になっています。

フロートへの対策
今まで基本的にフロートは埋め立てや焼却処分が行われていましたが、「リサイクルできないか」「別のエネルギーに変えられないか」ということで、いろいろ研究させていただいて、『RPF』という固形燃料があります。
これは製紙会社やセメント工場のボイラーの熱源の代わりになります。昔は石炭で燃やしていたものを石炭の代わりに利用されるということで、発泡スチロールのフロートの方も今、そちらの方にリサイクルをしているという状況です。
弊社の方に入ってきた木くずや廃プラスチック、紙くずなどを混ぜて固形燃料を作ります。


軽いけれど体積が大きいフロート
フロート自体は発泡スチロールなので、軽いのですが、体積が大きいため、運搬するのに効率が悪く何回も運ばなければなりません。なので、昨年、フロートの減容器(発泡スチロール減容機)を導入しました。圧縮して1/10程度の容積にできる機械です。それを市町に貸し出しをして、そこで体積をあらかじめ1/10程度にしてもらった状態で、弊社が収集運搬してリサイクルするという取り組みを行っています。10回運ぶところが1回で済むので、運搬コストやCO2の削減もできるので、かなり環境には良いと思います。

来週は松山北高校の生徒の皆さんと一緒に活動するというお話を詳しく聞かせていただきます。


城東開発株式会社
https://www.joto.ne.jp/


2025年2月3日月曜日

#32「環境に優しい翠小学校とエコ改修のヒミツ」 伊予市立翠小学校 

「コスモ アースコンシャスアクト 未来へのトビラ」

 地元愛媛で豊かな自然環境を守ろうと環境保全活動に取り組んでいらっしゃる方々に、その活動や想いを伺っていきます。

今週は伊予市立翠小学校の児童の皆さんです。

防災マップを作成した感想
6年生:はせばしほさん、くわたまきさん、かなざわゆうせいさん】

・意外と危ないところがあって驚きました。

・私、山に住んでいるんですけど、そこがほぼ崩れそうで危ないなと思いました。

・家でよく防災マップを見るようになりました。

・山から水が出たりしているところは危ないって初めて知りました。

・自分は安全だと思っていても、思ったより安全じゃなかったりするところがあるから、これからも気をつけていきたいなと思います。

・自分が思っていたより大変で、『翠地区』をずっと歩いて、危険な所へ安全なところを探索するのが大変でした。

 

ホタル調べと住みやすい環境作り
5年生:ごとうななさん、くぼたるなさん、ともざわけんしんさん、みやざきこわくさん】

・蛍の種類や蛍の一生などについて調べています。蛍は確か幼虫からさなぎになって成虫になって飛ぶんですけど、その成虫になって光り輝いて空を飛べる時間が1週間しかないことに驚きました。

・蛍は大人になったら全くご飯を食べないということに気づきました。蛍はそんな厳しい環境でもそうやって生きていこうと思うのがすごいなと思いました。

・卵は昼も光るって知らなかったです。

 

『翠小学校』のここが好き!!
・自然豊かなところで、みんな「ギンモクセイ」に注目するけど、「キンモクセイ」もあるところ

・ウサギ小屋に自由に入れるところが好きです。

・翠小学校は少人数なので、1年生から6年生のみんなが仲良くなれるところが好きです。

・『ガードレール磨き』といって蛍まつりが行われる前の日に、ガードレールをきれいにして、ほたる祭りに来たお客さんが汚れないようにします。

・『愛リバー活動』といって、ゴミを拾って蛍が住みやすい環境にする活動をしています。

 


エコ改修のヒミツ
4年生:しまだみなみさん、にしいしかずまさん、よしながとあさん、しのざきかんたさん、いとうけいきさん、いいだかいさん】

2階の白い窓は、中を熱くしないように白くしたと思います。

・『ペレットストーブ』が学校にあって、ペレットストーブっていうのは、ペレットという環境に優しい燃料を使って体を温めたりできるストーブがあります。

・音楽室などに天窓があるんですけど、外の光が入りやすいような仕組みになっていて、電気をつけなくても教室が明るくなるように照らしてくれるというのが『エコ改修』で作られました。

・翠小学校の屋根には一部に太陽光発電機が設置されています。

・裏庭に『エコデッキ』があって、そこに生き物たちが住んでいます。

・『風力発電』というのがあって、風の力を利用して電気を作り出す風車のような形をしたものがあります。エコ回収の一つの取り組みだと思います。

34年生教室とかは左右に開く窓があります。右側の窓は山風を取り入れる感じで、左の窓は海の風を入れる感じだと思います。

この地形に合わせて窓の形がちょっと違うということですね。

・翠小学校の天井にだいたい2mぐらいの三角形のようなものがついているんですけど、あれは換気小屋だと思います。

翠ラウンジ近くの1階の廊下と階段が交わる部分の近くには、翠小学校で発電している電気や使っている電気など、いろいろなものが載っているところがあります。上にあるテレビには環境について説明している映像が映っています。

 



 

・階段のところに『トップライト』という光を廊下や階段に照らしている場所があります。

・『エコクロック』という小さい学校のようなものがあります。

・『銀木犀』は、エコ改修の時に来ました。

・正門近くの左右にガラスのようなものがありますが、ガラスではなく、地震対策のために作られていて、名前は『ポリカーボネート』という耐震用の壁です。

翠小学校の裏の『エコデッキ』の近くには生き物が住める『ビオトープ』という場所があって、アカハライモリやカエルなどがたくさん来ます。



 

伊予市立翠小学校

https://iyo-midori-e.esnet.ed.jp/