「コスモ アースコンシャスアクト 未来へのトビラ」
地元愛媛で豊かな自然環境を守ろうと環境保全活動に取り組んでいらっしゃる方々に、その活動や想いを伺っていきます。
今週のゲストは、城東開発株式会社 営業企画室室長の山本幸希さんです。
城東開発株式会社の環境のことを考えた取り組み
城東開発株式会社では、建物の解体と産業廃棄物の収集・運搬、リサイクル、最終処分を行っています。最近では海洋ごみ問題の解決に向けて、ビーチクリーンなども行っています。愛媛県の高校生がゴミ拾いをスポーツとして行おうという取り組みをしていて、『スポGOMI甲子園』があります。その『スポGOMI甲子園』に協賛をさせていただいたりしています。松山北高校さんが、松山市内の離島を中心に清掃活動をしているので、そういったところでも協力をさせていただいております。
また、廃プラスチックや海洋ごみを利用して、小学生や学生向け、一般の方にも啓発ができるように廃プラスチックを利用したアップサイクルのキーホルダー作りを行っています。環境について考える良いきっかけづくりができているのではないかと思います。
いま感じている海洋ごみの問題点
海岸清掃をして気づいたところもありますが、やはり発泡スチロール製のフロートがものすごく小さくなって、大量に海岸の端にあるのを見て、何とかしたいと思っています。
フロートというのは、漁業に使われるもので、特に南予方で養殖に使われることが多いのですが、「いかだ」を浮かせるように使われている発泡スチロール製のブイのことをフロートと言います。結構大きくて、1m近くあるけれど、だんだん分解されて細かくなり、海洋ごみになるということですね。風によって飛んで行き、海岸の方にたまっていくという状況になっています。
フロートへの対策
今まで基本的にフロートは埋め立てや焼却処分が行われていましたが、「リサイクルできないか」「別のエネルギーに変えられないか」ということで、いろいろ研究させていただいて、『RPF』という固形燃料があります。
これは製紙会社やセメント工場のボイラーの熱源の代わりになります。昔は石炭で燃やしていたものを石炭の代わりに利用されるということで、発泡スチロールのフロートの方も今、そちらの方にリサイクルをしているという状況です。
弊社の方に入ってきた木くずや廃プラスチック、紙くずなどを混ぜて固形燃料を作ります。
軽いけれど体積が大きいフロート
フロート自体は発泡スチロールなので、軽いのですが、体積が大きいため、運搬するのに効率が悪く何回も運ばなければなりません。なので、昨年、フロートの減容器(発泡スチロール減容機)を導入しました。圧縮して1/10程度の容積にできる機械です。それを市町に貸し出しをして、そこで体積をあらかじめ1/10程度にしてもらった状態で、弊社が収集運搬してリサイクルするという取り組みを行っています。10回運ぶところが1回で済むので、運搬コストやCO2の削減もできるので、かなり環境には良いと思います。
来週は松山北高校の生徒の皆さんと一緒に活動するというお話を詳しく聞かせていただきます。
城東開発株式会社
https://www.joto.ne.jp/