2024年7月1日月曜日

#01「オオキトンボの里づくりプロジェクト」NPO法人 森からつづく道 

 

「コスモ アースコンシャスアクト 未来へのトビラ」

 地元愛媛で豊かな自然環境を守ろうと環境保全活動に取り組んでいらっしゃる方々に、
その活動や想いを伺っていきます。

今回お話を伺ったのは、NPO法人 森からつづく道 事務局長の黒河由佳さんです。

愛媛の生物多様性の保全を目的として活動されているNPO法人 森からつづく道は、

「サイエンスカフェえひめの開催」や「オオキトンボの里づくりプロジェクト」、「自然観察会」、「エコツアー」など一緒に生き物や自然環境を見つめる活動を行っています。


サイエンスカフェえひめ

2013年に団体が発足して以来、2~3か月に1回くらいのペースで活動しています。
愛媛大学・愛大ミュージアムの協力を得て、生き物の調査研究者による講演や、参加者との質疑応答が行われます。参加者は、生き物への理解を深め、研究者との交流を楽しむことができます。


オオキトンボの里づくりプロジェクト

愛媛県に多く生息しているオオキトンボは赤とんぼの仲間ですが、
近年、全国的に数が激減しています。
黒河さんたちは里地の生物多様性の保全を進めていて、
オオキトンボをそのシンボルと位置付けて、オオキトンボを守る活動をしています。
愛媛県松山市北条地域のため池に全国で最も安定的に生息していて、産卵の時期などには全国からたくさんの人が調査や写真撮影などに訪れます。
このようにオオキトンボが多く生息するためには、産卵の環境が特に大切ということが、黒河さんたちも調査を重ねて分かってきたそうです。
秋の産卵時期にため池の水が下がってきて、砂地が表れて、その砂地と水の水際に産卵する習性があるので、その環境に合ったため池があることが生息の条件とのことです。




ため池近くの小学校では毎年定期的に授業・観察会を開催して、オオキトンボがペアになって産卵している様子などを観察しています。
オオキトンボが身近に生息していることを子どもたちに感じてもらうことで、ふるさとの自然環境を大切にしたいと想う第一歩として、小学校の先生方や地域の方と協力し子どもたちにも繋いでいきたい。と優しく話してくれました。




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