「コスモ アースコンシャスアクト 未来へのトビラ」
地元愛媛で豊かな自然環境を守ろうと環境保全活動に取り組んでいらっしゃる方々に、その活動や想いを伺っていきます。
先週に続いて、NPO法人由良野の森 理事の藤江直子さんに今年、特に力を入れている2つの活動についてお話をお伺いします。
ブナの森づくりプロジェクト
森の奥山を再生しようというプロジェクトです。
昔の奥山は多様性があって、スギやヒノキだけでなく、多様な樹木が生い茂っていました。そういった日本の森本来の姿を取り戻そうと活動しています。
苗木を育てるために、フリースクールの子どもたちとブナの種を拾い集めて、それを久万高原町にある圃場で育てています。知的障がい施設の皆さんにも水やりのお手伝いをいただきながら、大切に育てた苗木を、将来、奥山に植樹する予定です。ブナは成長が遅く、種から植樹できる大きさになるまで7~8年ほどかかります。
未来の子どもたちへのプレゼントとして、若い人たちにも種拾いや苗木の植え替えに参加してもらっています。様々な世代の人たちと一緒に、未来の森を作っていこうという夢のあるプロジェクトです。
由良野の森のおさんぽとおはなし会
「いつでも森に入って、自然体験ができる場所にして欲しい」という想いから、2003年に清水秀明氏が約3ヘクタールの土地を購入し、由良野の森は生まれました。
普段森に入るのは難しいですが、おさんぽの日は、草刈りをして道を作ったり、みんなで一緒に森の中を探検したりします。
やもり先生という、「やもり」にとても詳しいメンバーがいたり、湿地帯の植物に詳しいメンバーがいたりと、メンバーみんなの得意分野を発揮してもらいながら、みんなで楽しく自然体験をする第一歩として開催しています。
リピーターの方も多く、ブナの森づくりプロジェクトに参加される方もいらっしゃいます。
由良野の森に関わることの幸せと感謝
環境のこと地球のことを身近に考え、自分事として捉えるようになったのは、由良野の森に関わったおかげだと思います。
由良野の森と、私に関わってくださった方々には心から感謝しています。
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