「コスモ アースコンシャスアクト 未来へのトビラ」
地元愛媛で豊かな自然環境を守ろうと環境保全活動に取り組んでいらっしゃる方々に、
その活動や想いを伺っていきます。
今回お話を伺ったのは、愛媛大学附属高等学校理科部プラスチック班の垣内庵而さん、竹ノ内暁栞さん、森川茉奈さんです。
愛媛大学附属高等学校 理科部の活動
愛媛大学附属高等学校 理科部は約20人で活動しています。酢酸菌班やマツカサガイ班、アゲハチョウ班と褐虫藻班に分かれて、それぞれが活動しています。その中で私たちは、プラスチック班として、プラスチックに関する環境のことを考える活動をしています。
プラスチック班がやっていること
最近は、ミールワームという虫を研究しています。なぜかというと、ミールワームは発泡スチロールを食べるという興味深い性質を持っています。プラスチックを食べて生きていけるということは、体内でプラスチックを分解してなんらかの栄養にできているのかもしれないと考えています。
ミールワームの体内にプラスチックを分解する細菌がいるだろうと仮説を立てて、ミールワームの体の中から菌を探し出すという実験をやっています。
細菌から酵素を取り出して調べることによって、その酵素を活用できれば、プラスチックの分解処理に大きく貢献できるかもしれないと考えています。
いま予備実験が終わり、これから本実験に入っていく段階です。実験データをしっかり取って、研究を進めていきたいです。
目に見えないプラスチック
プラスチックは、微小な粒子まで分解され、目に見えない形で環境中に存在しています。特に、徐放性肥料カプセルは、田んぼに撒いてカプセルの中から肥料が溶け出すもので、農業でよく使われています。使用後の徐放性肥料カプセルは、土壌中に残留し、プラスチック汚染の一因となっています。
海のプラスチック問題
海岸の砂を拾って、水に入れてみるとたくさんのプラスチックが浮いてきます。海岸に打ち上げられるプラスチックごみは、漁業で使用されるブイや浮きなどが風雨によって破砕されたものが多く、その実態は深刻です。
環境問題への取組み
メディアでは、プラスチックごみの問題が頻繁に取り上げられていますが、家庭ごみだけでなく、農業や漁業など様々な分野でプラスチックが使用されていることが問題だと感じています。これらの分野は私たちの生活に不可欠であるため、プラスチック問題の解決は容易ではありません。そこで私たち一人一人の心がけと、これからの技術の発展が不可欠です。私たちも実験を通して環境問題解決のために役に立てるように頑張っていきたいと思います。
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