地元愛媛で豊かな自然環境を守ろうと環境保全活動に取り組んでいらっしゃる方々に、その活動や想いを伺っていきます。
先週に続いて、愛媛大学附属高等学校理科部 プラスチック班の垣内庵而さん、竹ノ内暁栞さん、森川茉奈さんにお話をお伺いします。
プラスチック班として活動していて、理科部でよかったなと思うこと
プラスチックの海洋問題に目を向けることができるようになったのが一番よかったと思います。当事者にならないと、関心を持ちにくいと思いますが、実際に見てみると、なぜこんな状況で、改善されていないのかと疑問と不安を感じます。今までは、海にあんなにプラスチックがあるとは思ってなったし、ペットボトルやたばこの吸い殻が多いと思っていたら、こんなに農業や漁業から出るプラスチックが多いことに驚きました。目を向けて当事者になったからこそ、見えてくる視点を持てるようになりました。
生活の中で見方や行動が変わったところ
海岸調査でマイクロプラスチックがたくさんある現状を知ってからは、海に遊びに行った時も、「こんなにごみが落ちている」と、まず砂浜を見てしまうようになりました。そして、
海面に浮遊しているごみにも目がいきます。以前のように海だを見て「キレイだな~」とは感じなくなりました。
多くのプラスチックごみを目の当たりにしても、プラスチックごみを回収しようとするだけで根本的な解決に至っていない現実が悲しいです。プラスチックは、日常生活にも必要なものだとは思うけれども、プラスチックでなくてもいいものは、使わないようにしようと改めて感じています。小さなことを少しずつ積み重ねていくようになりました。
みんなに伝えたいこと
環境問題は、先人の人が問題を放置して、目を向けなかった結果で現在も残っていると思っています。現代の私たちが、それをまた放置してしまうとこれらからの未来の人も困ると思います。そういう問題を私たちは放置したくないので、この世代で終わりにしたいという想いが強いです。問題を解決するには、たくさんの人が問題に目を向けることが大切だと思っています。たくさんの人にこのような現実を知ってもらえるきっかけを与えられたらいいなと思います。
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