2024年12月9日月曜日

#24 「生き物と繋がりあって暮らしている」 自然環境教育えことのは 理事長 斉藤智子さん

 「コスモ アースコンシャスアクト 未来へのトビラ」

 地元愛媛で豊かな自然環境を守ろうと環境保全活動に取り組んでいらっしゃる方々に、その活動や想いを伺っていきます。

先週に引き続きまして今週もお話を伺ったのは、特定非営利活動法人 自然環境教育 えことのは理事長 斉藤智子さんです。

斉藤さんは、「えことのは」の他にも様々な活動をしていて、その中のひとつに、松山市の『エコリーダー』という活動があります。
エコリーダーには、いろいろなプログラムがあり、環境について生活から自然までいろいろなテーマで活動しています。


エコリーダーの活動
絶滅危惧種のヒメトラノオですが、自生地が今もなお五明地区には残っています。ヒメトラノオという花は、虎のしっぽのようなシュッとした花が咲きます。その保全活動で先日は、五明小学校に行きました。
愛媛県では絶滅に瀕しているヒメトラノオの苗を五明小学校の34年生の子どもたちと一緒に育てています。先日は、その種取りをしてきました。

それ以外にも、公民館や児童クラブにセミやカブトムシなどの虫をたくさん連れて行って、みんなで昆虫を観察する『夏の昆虫講座』を開催しています。
その他には、川の指標生物というのがいて、川の生き物を観察することで、その川の水のきれいさや環境の良し悪しを判定することができます。
学校の近くの川の水質も、虫捕りを楽しみながら確認することができます。きれいな水にしか住めない生物などを知ってもらう活動をしています。

何でもやりたくなる性格で、森から海まで興味があるタイプなので、活動場所は幅広いです。



子どもたちに伝えていきたいこと
地球には、人間以外の生き物もたくさんいて、その生き物たちと私たちが繋がりあって暮らしているということを伝えたいと思っています。

その繋がりが見えてくると、生物多様性を守る活動に目が向き、意識することができると思います。そのきっかけ作りをしていきたいと思います。

人間社会で暮らしていると、ちょっと見えなくなる部分だったりします。
子育て中の時は、子どもが虫に興味が向いているので、大人も気づいたりできることがあります。そういう時をきっかけに、生き物に目を向けてもらえたら嬉しいです。 

例えば、お庭に簡単なビオトープを置いたり、水槽や鉢に水を張ったりしているだけでも、いろいろな生き物がやって来ます。用意した竹や木に穴を開けていると、そこに虫が寄って来たり、住みついたりします。そういうところを昆虫ホテルといいます。

街に小さなビオトープや昆虫ホテルがたくさんできると生物多様性を守ることができます。遠くの自然よりも、身近なところに目を向けていただければ、生き物とのふれあいが増えていいかなと思っています。できる範囲で良いので、少しずつやる方が増えると、大きな住みかになっていくと思います。
日本は島国ですから、日本にしかいない生き物がたくさんいます。
その日本の生き物たちとぜひ仲良くなって、ずっと一緒に生きていけたらなと思っています。



 

自然環境教育えことのは

https://www.youtube.com/channel/UC0s1hjZE0grpPaJENewtX-g