2024年12月30日月曜日

#27 「海岸清掃と地元企業との連携」 松山北高校興居島ボランティアチーム愛顔グローカル部愛Landまつやま

 「コスモ アースコンシャスアクト 未来へのトビラ」

 地元愛媛で豊かな自然環境を守ろうと環境保全活動に取り組んでいらっしゃる方々に、その活動や想いを伺っていきます。

 今回お話を伺ったのは、松山北高校興居島ボランティアチーム愛顔グローカル部愛Landまつやまの皆さんです。


松山北高校興居島ボランティアチーム愛顔グローカル部愛Landまつやまの活動

【部長】あきやまさん:私たちは、高齢化が進む興居島を中心とした愛媛県の忽那諸島で、海岸清掃を中心として海ごみの問題に関する啓発活動のイベントなどを年間で10回以上行っています。夏は虫などや熱中症が気になり、心配であまり行けないのですが、冬の時期に基本的に行っていて、補習の後や土日の自分たちが行ける時間に行っています。

今まで教科書やテレビなどで知っていたけれど、実際に現地に行って、自分の目で見て本当にゴミが多いことを改めて実感しました。私たちは基本的に楽しんで活動することを心がけていて、楽しみながらもちゃんとゴミを拾います。そして拾った後のゴミが少なくなっている海岸を見ると、達成感もあり、拾って良かったなと思うし、また拾いたいなと思います。

興居島には海岸がいくつかあり、その中でも国木海岸には定期的に清掃に行っていますが、行くたびにペットボトルを中心としたプラスチック製品が多くたまっています。あとは漁業で使われている発泡スチロールフロートや小さな発泡スチロール、そして、目には見えづらいマイクロプラスチックになってしまったものも多く落ちていますが、マイクロプラスチックは、砂とほぼ同化していて、拾い切れていないのが現状です。

2年生】
たかはしさん:私たちは毎週木曜日に部活をしていますが、海岸清掃などは土日や休みにしか行けないので、普段は、身近な松山北高校の近くからきれいにしようという活動をしています。活動していると不法投棄やタバコの吸い殻なども落ちていて、ちょっと悲しくなってしまいますが、ゴミを拾うことで街がきれいになり、地域の方に「ありがとう」と言ってもらうのがすごく嬉しくて、心の支えになっています。

 

愛顔グローカル部愛Landまつやまに入部した理由

1年生】
やまぐちさん:中学3年生の時に松山北高校の部活動を調べていて、愛顔グローカル部愛Landまつやまは、松山北高校しかない!と思い魅力を感じて入りました。今までは地域のイベントに参加したことがあまりなかったので、自分の将来に役立っていると感じています。

やのさん:もともとボランティアには興味があり、中学までは運動部をやっていたので、そのまま運動を続けようかなと思っていたのですが、部活動を探している時にこの『愛Landまつやま』を見つけました。海岸清掃のボランティアは珍しいと思い、興味を持ってこの部活に入りました。まだ1年生なので、夏に12回行ったぐらいで経験は少ないですが、自分が思っていた以上にたくさんのゴミが落ちていたので、拾いきるのも結構大変でしたが、拾った後は「きれいになったな!」という達成感はあり、楽しいなって思います。

 

地元企業との連携

海岸には、たくさんのゴミが落ちていて、袋に入れられるゴミは処分できるのですが、大きな発泡スチロールフロートがたくさん落ちていて、それは私たちでは処理できないので、愛媛の地元企業の『城東開発』さんに協力していただき、リサイクルに回してもらっています。